【今日の学び】英文法の習得の秘訣は、日常生活にある

英文法の習得の秘訣は、日常生活にある

  21世紀の今、英語が世界で最も通じる言語であり、世界の共通言語であること否定する人はいないないでしょう。日本でも、以前に比べると英語を喋る人は増えました。しかし、その多くはブロークン英語で、しっかりとした英語を喋れる人はほとんどいないというのが現実です。
 では、しっかりとした英語を喋るにはどうすればよいのでしょうか。まず、母国語である日本語がしっかり喋れることが必要であることは言うまでもありません。言語はあくまでコミュニケーションのための道具であり、道具の使い方ばかり磨いても、中身がなければまともなことを喋れるはずがありません。
 今回はそれを前提とした上で、しっかりとした英語を喋るために必要な基本となる英文法の習得について述べます。英文法とは、英語を使うときの「決まり事」です。
 社会生活には必ず決まり事があり、近代社会を生きるには、近代法を理解する必要があります。近代法は、一人ひとりの市民が、一個の人間として健康で文化的な生活をするために存在します。残念なことに、この話を大学の法学部でしても、多くの学生は関心を示しません。条文や判例には熱心に耳を傾けますが、理念には興味がないのです。しかし本来、法は、最初に理想とする哲学・理念があり、それを実社会にどのように適用するかを考えてつくられたものが実定法です。基本的人権保障は、人間が健康で文化的な生活をするという基本的な理念を定めたものにほかなりません。したがって、社会生活を送るには決まりを守る必要があります。
 このことは英文法にも通じます。英語は世界の共通言語です。昔はラテン語がその役割を果たしていましたが、現代ではラテン語ができる人はほとんどいません。ラテン語で記された重要な書物が多く残るバチカンでは今でもラテン語を使う人がいますが、その他の国では学問をする人がラテン語を学ぶ程度です。
 ここで少し考えてみてください。
 人間は地球上の陸地のどこにでも住んでいます。その人間が人間として生きるためには、「人間とは何か」を考える必要があります。人間が他の動物と異なり、人間である理由があります。他の動物は言葉を喋りません。言葉は人間だけに与えられた能力であり、人間は、言葉を使って自分以外の人間と意思疎通を図ることができるのです。そして、言葉は、決して目の前の相手を傷つけるためにあるのではなく、目の前の相手を幸せにするためにあるものなのです。
 つまり、人間が人間らしく生きるとは、言葉を使って他者と心と心の交流を図ることであり、地球上で人間として生きていくためには、世界共通言語である英語が必要です。外国に行かないから必要ないということではありません。日本にいても外国から人がやってきます。フランスやドイツなどの英語圏でない人も皆英語を話します。英語を話せば世界中で通じるからです。
 したがって、きちんとした英語を話せることは非常に重要であり、英文法はそのための決まりです。決まりを疎かにしては、正しい英語を喋ることはできません。基本となる英文法をしっかりと身につけなければ、ブロークン英語の域を出ることはできないのです。きちんとした英語を喋るには、英文法の一つひとつの決まりを重んじ、丁寧に守っていくことが求められます。
 これは、日常生活において使ったものを元の通りに戻すことや、一つひとつの行為を雑にせず丁寧に行うこととまったく同じです。英文法は大切ですが、英文法だけをやっても身につきません。日常生活をきっちりと行う必要があります。言い換えれば、日常生活の一つひとつを丁寧にできない人に、英文法の習得はできないのです。

「今日の学び」に記す内容は、すべて生井利幸先生より日々賜る学術講義に基づき、弟子の私、竹内差世がまとめております。

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