- トラウマは誰にでもある
幼少期に受けた強烈な体験、いわゆるトラウマは、大人になっても影響を及ぼすことがあります。 先日、幼少期に虐待を受けた青年が、一人の精神科医との心の交流を通してトラウマから解放されていく映画を観ました。青年は自分を守るために、多くの本を読み知識を身につけ、その知識で相手を打ち負かすことで自分を守っていました。精神科医はそのことに気づき、青年に「君は、本当は何がしたいのか」と問います。そして最後は、「君は悪くないと」と抱きしめ、トラウマに支配されていた青年の心を解きほぐすのです。
実のところ、トラウマは誰にでもあるものです。そして、トラウマには大きく二つのタイプがあります。一つは、トラウマに支配され続けている人です。トラウマから離れようと努力してきた人であっても、行動の起点が常にトラウマであるなら、結局はその支配下にあると言えます。
もう一つは、様々な経験や人との交流を通してトラウマを乗り越えていく人です。「自分のトラウマは大したことではない」「抱えていても仕方がない」と思えるようになると、心と精神の健全さを取り戻すことができます。
もちろん、トラウマの重さは人によって大きく異なります。他人には想像できないほど深い傷を抱えている人もいます。それでも、自分だけが特別に傷ついているわけではないと思えたとき、人はほんの少しだけ軽くなれるのかもしれません。トラウマに支配されたまま生きるよりも、そこから卒業できた方が、より善い人生を歩めるのは確かです。
自分の中にある、人には言えない思いや気になっていることを、思い切って信頼できる人に話してみてください。言葉にすることで自分の中の何かが変わり始めます。そして、そのことを他人に笑って語れるようになったとき、そこから、それまでとは違う第二の人生が始まるでしょう。
「今日の学び」に記す内容は、すべて生井利幸先生より日々賜る学術講義に基づき、弟子の私、竹内差世がまとめております。
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