【今日の学び】想像することの重要性(再修正)

想像することの重要性

 東京には魅力的な街が数多くあります。例えば人形町には、二階建てや三階建ての古い建物が今も残っています。門前仲町や隅田川にほど近い浅草橋を歩けば倉庫街が広がり、独特の風景が目に入ります。私はよく、こうした建物を眺めながら、「もし自分なら、この建物をどのように使うだろうか」「一階はカフェにして、二階には本を置いて……」と想像を巡らせます。
 先日、面白い物件を見つけました。幹線道路と線路に挟まれた場所にあり、多くの人はまず住もうとは思わないでしょう。しかし、視点を変えて使い方を想像すると、途端に魅力的な物件へと姿を変えます。騒音が大きいなら、近所に気を使うことなく大音量で好きな音楽を聴ける。映画も思う存分楽しめる。そう考えると、「ここには何を置こうか」と想像が次々と広がっていくのです。
 「具体的な計画がないことを想像して、どこに面白みを感じるのか」と思う人もいるかもしれません。しかし、日常の中で事物を見て、感じて、そこから想像するという行為は、自身の知識と教養から新しいものを生み出す機会を与えてくれます。自身の中に知性性の基礎を少しずつ構築し、より高いステージを経験することができる入口となるのです。そして、このような想像の経験を重ねながら、自らの実現したい未来についても具体的に想像してみてください。
 無論、何かを実現するには行動が不可欠です。想像は将来の実現に向けた準備であって、行動そのものではありません。行動しなければ何も現実にはなりません。しかし、未来を想像するかしないかで、未来は大きく変わります。実現したい未来をより具体的な姿として思い描くことで、人は自然とそこへ向かって汗をかくように――つまり行動へと導かれていくのです。

「今日の学び」に記す内容は、すべて生井利幸先生より日々賜る学術講義に基づき、弟子の私、竹内差世がまとめております。

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