- 古代ギリシアの戦い
「ローマは血で世界を制し、ギリシアは知で世界を制した」という言葉があります。これは、ソクラテスやプラトンをはじめとする多くの哲学者が活躍したギリシアが、知によって人々を導いたのに対し、ローマは武力によって人々を支配し巨大な帝国を築いたという皮肉が込められた言葉です。
しかし、実際には、ギリシアも多くの血を流してきました。ギリシアには、数多くのポリスと呼ばれる都市国家が存在し、互いに領土をめぐってギリシア人同士で争っていたのです。ローマ帝国は、こうしたギリシアの都市国家同士の紛争を真似て、領土を拡大していったと言われます。
ギリシアの争いとして分かり易い例が、アレキサンダー大王の遠征です。アレキサンダー大王は、ギリシア北部の山岳地帯のマケドニアの王子として生まれました。彼はまず、ギリシア内を武力で制圧し、その後、さらに領土を広げるために東方へ進軍しました。中でも、大国ペルシア軍との決戦となるガウガメラの戦いで勝利し、その勢いに乗ってユーラシア大陸へと進軍し、一代で巨大帝国を築きました(このように勢力が大きく変わるとき、何らかの勝機となる戦いがあります。日本の戦国時代でいえば、織田信長が桶狭間の戦いを契機に台頭したことがその一例です)。
しかし、その帝国は、アレキサンダー大王の死とともに崩壊します。後継者を定めなかったため、将軍たちが互いに争い、内部分裂を起こしたからです。
その歴史の痕跡は、今もエジプトのアレキサンドリアに残っています。アレキサンドリアには、ギリシア系民族が多く暮らし、世界の英知が集まったとされるアレキサンドリア図書館の伝統は、現代にも受け継がれています。
2000年以上たった今もなお、争いは世界各地で後を絶ちません。歴史は繰り返すと言われますが、だからこそ私たちは、歴史や人類の英知から学び、同じ過ちを繰り返さないよう努力を続ける必要があるのだと思います。
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