【今日の学び】視点を変えると世界が広がる

視点を変えると世界が広がる

 私は普段、音楽には大きく二つの種類があると教えています。一つはクラシック音楽に代表される本質的な音楽(本質的なメッセージが内在した音楽)、もう一つは楽しむための音楽です。私の公式サイトなどを見た人は、銀座書斎では誰が聴いても学びになるクラシック音楽を教えていると想像するでしょう。
 ところが銀座書斎からは、クラシックだけでなく、ロックやジャズ、ラップ、演歌など、様々なジャンルの音楽が聞こえてきます。では、これらの音楽に大きな違いはあるのでしょうか。もちろん違いはあります。しかし、より広い視点から見れば、その違いは小さなものです。
 銀座書斎のある地球は、天の川銀河の中にあります。もし、別の銀河系から宇宙船で人間以外の生命体が地球の近くにやってきたとします。彼らが銀座書斎を眺めると、そこから何か「音」が聞こえてきます。そう、それはただの「音」です。クラシックもジャズもロックも、人間社会では大きな違いがあるように見えても、宇宙船から見ればすべて「地球の音」にすぎません。
 この視点を、勉強にも類推適用してみてください。
 多くの人が「勉強」と聞いて思い浮かべるのは、机に向かって行う学習です。しかし、映画を観たり音楽を聴いたり、スポーツに没頭したり、一晩中友達と語り合ったり、地域の活動に参加したりすることも、すべて人間の行動であり、経験です。つまり、すべてが学びなのです。
 実際、机の上の勉強ができてテストで100点が取れたとしても、人とのコミュニケーションが上手であったり、人の気持ちを汲んだり周囲に気を配ったりできるとは限りません。そして、人間としてどちらが大切かと言われれば、難しい数学の問題を解けることよりも、人の気持ちがわかることの方が重要です。
 無論、学校の勉強を疎かにしてよいという意味ではありません。何をするにしても、基礎学力は必要ですし、日本の教育レベルは世界的に見ても高い水準にあります。
 大切なことは、人間として正しく生きていくためには、机上の勉強だけでなく、様々な経験が必要だということです。日常の一つひとつの経験がすべて学びであり、繋がっています。
 最近では、私立の小学校の中に、入学してすぐは机に向かっての勉強はさせずに、自由に遊ばせるところもあると聞きます。もしあなたが、子供の親であるならば、ぜひ子供にいろいろな経験をさせてあげてください。あなたが学生であるならば、机上の勉強だけでなく、外の世界にも目を向けてみてください。
 視野を広げることで、これまでとは異なる気づきが必ず得られるはずです。

「今日の学び」に記す内容は、すべて生井利幸先生より日々賜る学術講義に基づき、弟子の私、竹内差世がまとめております。

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