- reasonability の概念を考える
常識から逸脱した行動をすると、「reasonable personになりなさい」と言われることがあります。辞書を引くと reasonable には「道理にかなった」「分別のある」「妥当な」といった意味がありますが、実際にはわかりにくい概念でもあります。
アメリカの映画などで裁判の場面が出てくると、多くの陪審員が出席している映像が映し出されます。日本人にとっては驚く仕組みかもしれませんが、アメリカでは有罪・無罪を判断するのは法律の専門家ではなく、一般市民である陪審員です。そして、有罪と判断された場合にのみ、裁判官(法律の専門家)が刑罰を決めます。この制度は、「普通の人間(a reasonable person)であればこう考えるであろう」という英米法の reasonability の思想に基づく、民主的な方法です。
このことは、reasonable/reasonability の概念を考えるうえで重要な観点となります。また、自分が陪審員となり、場合によっては誰かの人生の方向を大きく左右する立場に置かれたと想像すると、「どのような人間であるべきか」を考えるうえで、大いに参考になるでしょう。
⇒過去の「今日の学び」はこちら