- 人は嘘が好き
「一日にたった5分これを聴くだけで英語がペラペラになる」「半年で劇的に英語力が身につく方法」「寝ている間にお金が増える」「1万円を1億円にする方法」――こうした言葉は街の至るところに散らばっています。人は苦労せずに何かを得られると聞くと、つい心を奪われてしまいます。冷静に考えれば、そのような方法は存在しない、即ち「嘘」であると理解できるはずなのに、信じてしまうのです。
人は、都合のよい言葉、心地よい言葉、望んでいる言葉に引き寄せられます。反対に、都合の悪いこと、耳の痛いことを言われると距離を置きます。なぜなら、それらは向き合いたくない真実だからです。つまり、人は甘い嘘を好み、自分にとって不都合な真実を嫌うのです。しかし、あなたにとって都合のよいことばかりを並べる人と、たとえ厳しくても本当のことを言ってくれる人――どちらがあなたの真の幸福や成長を願っているでしょう。
親は子どもに対して、嫌がられても「悪いことは悪い」とはっきり言います。時には厳しく叱ることもあります。しかしそれは、子を心から愛し、幸せを願っているからです。この姿勢は、他者との関係にも同じように当てはまります。
もしあなたの周りに、厳しくても真実を教えてくれる人がいるなら、その人を大切にすべきです。その人こそが、あなたの行く末を真剣に案じている人です。多くの人は「良くない」と思っても見て見ぬふりをし、心の中で笑ってやり過ごします。なぜなら、真実を口にすれば面倒になることが多いからです。一方、都合のよいことばかり言う人は、あなたのためではなく、自らの利益のためにそうしているにすぎません。そのような人の周りには、一時的に人が集っても、やがて離れていきます。
真実を伝えることは、決して容易ではありません。それでも、心の中で笑ってやり過ごす人間であるよりも、相手の真の幸福のために真実を伝えられる人間でありたいものです。そして、真実を伝えても離れずにいてくれる人がいるなら、その人とは、仕事においても私生活においても、かけがえのない本物の関係を築くことができます。
自分にとって耳が痛いことを言う人ほど、本当に自分を心配し、気遣っている人である。
耳が痛いことを言わない人は、自分の行く末を心配していない人である。
(生井利幸公式サイト、「今日の言葉」より)
「今日の学び」に記す内容は、すべて生井利幸先生より日々賜る学術講義に基づき、弟子の私、竹内差世がまとめております。
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