哲学への入口

音で経験する、生井利幸先生の哲学(哲学するための哲学)

生井利幸先生は、哲学者であり作家ですが、ご自身の哲学を美しい活字として表現されるだけでなく、世界共通言語である英語で学術講義を行われます。また、講義を行われるに際し、何ら参照されることはありません。講義内容が本質的な内容であることはもちろんのこと、講義の中で使用される英語表現、イントネーション、間の取り方、声の抑揚、パフォーマンスなどすべてが格調高く、講義そのものがまさに総合芸術なのです。以下では、そのほんの一部をご紹介していきます。英語音声講義を聴き込むことにより、生井先生の哲学の中に入り、深い思索を試みてください。きっと大切な何かが見えてきます。
※英語音声講義を聴講する際は、静かな場所で心を落ち着かせて(可能なら部屋の電気を消して)聴講することを推奨します。

“Who you are” (英語音声講義)
【考えるヒント】
毎日、生活するために、老後の年金を受け取るために働いていないでしょうか。本講義では、人間存在の本質を問う3つの根本的な問いについて考えることにより、そうした目先の目的に支配されるのではなく、地球に存する一個の人間として、生きる目的、進むべき本質的な道を見出す重要性が説かれています。

物事を咀嚼する能力を養う part 1(英語音声講義)
【考えるヒント】
「考えなさい」「考えることが重要」という言葉は、誰もが耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、生井先生は、考える前に感じることが大切であると、ロマンティックになる必要があると教授されます。そして、沢山感じたその後に、感じた経験の中から重要なことを抜き出して考るのだと言われます。

物事を咀嚼する能力を養う part 2(英語音声講義)
【考えるヒント】
本講義の中に自分の身を置いて、論理性や理性性から離れ、原始的な一人の人間として、地球上の自然現象を感じてみてください。そうすることで、大切なことを感じて考えて、咀嚼するスタートラインに立つことができると、そして、将来、内面から知性的に、さらには、理性的に美しく輝くことができると教授されます。

物事を咀嚼する能力を養う part 3(英語音声講義)
【考えるヒント】
本講義は、「物事を咀嚼する能力を養う」を主題として連続して講じられた講義の最後の part になります。本質と真理探究の道を歩み、本質的なものを生み出すためには、物事を咀嚼することが基本の中の基本であると教授されます。そのためには、物事を感じて想像して考えるだけではなく、常に、それらを楽しみながらよく噛み、美味しく味合わうことが、そのプロセスこそが大切であると言われます。

「主観性の概念と客観性の概念」を哲学する(英語音声講義)
【考えるヒント】
物事を正しく判断するためには、客観的に物事を捉える必要があります。本講義では、主観性の概念と客観性の概念について講じたうえで、さらに、自分が客観的と思っていることが、見るところから見ると主観的であると教授されます。この考え方を基に、普段の自身の思考を振り返ると、より広い視野で物事を捉えられるのではないでしょうか。

「放棄の概念」を哲学する(英語音声講義)
【考えるヒント】
本講義では、放棄の意味や重要性について、失うこととの違いや、権利を選択することの具体例などを通じて、分かりやすく講じられています。放棄には理性的判断を伴い、放棄とは、一種の自己裁量による意思決定であると、そして、放棄することによって本当に必要なものを手に入れることができると教授されます。技術が先行し物や情報が溢れる時代において、私たちには、人間としての原点に立ち返り、理性的に考え、不要なものを捨てることこそが求められるのだと思います。

「法と理念」part 1(英語音声講義)
【考えるヒント】
法(law)と理念(ideal)の間には何があるのでしょうか。法は、私たち人間が、人間社会の中で生きていくために必要なものであると、その一方で、法を必要とすることは決して素晴らしいことではなく、恥ずべきことであると言われます。本講義では人間の持つネガティブな側面に触れ、法が必要な理由が講じられています。

「法と理念」part 2(英語音声講義)
【考えるヒント】
本講義は、「法と理念」part 1 の続きとして講じられた講義です。理想の理念は、人間の文明社会においてどのような法をも超越すると言われます。人間存在の本質に迫りながら、一人の人間として、どのようにして善く生きるべきなのか、どのようにして自分自身の生に意味を成すべきなのかが講じられています。そして、その答えは、自ら考えていく必要があります。

「真理の概念」と「本質の概念」を哲学する(英語音声講義)
【考えるヒント】
学問は、人文諸科学、社会諸科学、自然諸科学の3つの分野に分類され、それらすべての学問の基礎は哲学であり、それ故、哲学の勉強は必要不可欠であると教授されます。また、すべての学問において共通して向き合うものが、本質(essence)と真理(truth)の追究であると言われます。本講義では、混同しがちなそれら2つの概念がわかり易く講じられており、それぞれの概念を心の奥深くで感じとることができます。さらには、講義を通して、学問とは一体何であるかを自分なりに思索を試みると、さらに深い世界へ行くことができます。

時間の観念(英語音声講義)
【考えるヒント】
時間とは何であるのか、時間は自分で手に入れたものなのか、それとも・・・。生井先生は、時間は命の次に大切なものであると、今向き合っている1秒の積み重ねが人生であると教授されます。これらをヒントに聴き込むと、講義序盤の意味も含めて感じ取ることができ、深い思索の世界を満喫することができるに違いありません。

点の思考・線の思考・空間の思考(英語音声講義)
【考えるヒント】
本講義では、人間の思考には、点の思考、線の思考、空間の思考という3つの思考があり、必要なのは空間の思考であると、そして、それを他者の幸せのための行動につなげる必要があると言われています。ただ残念なことに、多くの人が点の思考にとどまっているとも。ぜひ、本講義を聴き込み、自身の思考の空間を広げ、深い思索を試みてみてください。