生井利幸先生の新刊のご案内(発売予定含む)
生井利幸哲学格言全集 Ⅰ 牢獄からの脱出

著者:生井利幸先生
発行:TN英知研究所
発売日:2025年10月31日
《内容紹介》
本書は、著者である生井利幸先生が、深淵なる思索を介して、自らの命を削りながら生み出された哲学の格言を全集として編集したものです。短くも力強い格言の一つひとつには、様々な実体験を通して人間の本性を知り尽くされた生井先生ならではの鋭い洞察と、超越的理性性から導かれた本質的なメッセージが内在しています。時代や国境を越えて人々の魂を揺さぶる音楽や絵画があるように、これらの格言もまた、読む人の心の奥深くに響き、時にその人の生き方に深い変容を齎します。
Ⅰ巻では、人間が無意識のうちに自らの可能性を閉ざす「牢獄」を主題に、253の格言と、それに関連する17篇の哲学詩を収録しました。 第一章「牢獄」から始まり、自らの生の質を落とす嘘、形と本質、そして脱出へのヒントと鍵へと段階的に思索の方向を導き、最終章「真人間として生きる」では、読者自身に、生の在り方を問いかけます。
《著者からのメッセージ》
生井利幸先生から、読者の皆様へのメッセージとして、以下に、本書の「はじめに」からの抜粋、及び、関連する哲学の動画講義をご紹介します。
19世紀に活躍したドイツの哲学者、ショーペンハウアー(Arthur Shopenhauer, 1788-1860)は、「孤独を愛さない人間は、自由を愛さない人間である。なぜならば、人間は、孤独でいるときにのみ自由であるからだ」と唱えました。ショーペンハウアーは、一人ひとりの人間における「孤独」(孤立)を重要視し、人間は、(不必要に)他人に影響されることなく、毎日、“自由に”、自分自身の思考を通してしっかりと生きるべきであると説いたのです。
言うまでもなく、「孤独」(solitude)とは、「一人でいる状態で、『本当の自分自身』として時を刻む」ということです。ショーペンハウアーが唱える孤独は、いわゆる「寂しさ」(loneliness)とは根本的に異なる概念・様相です。理性的存在者である人間にとって、「前向きに、そして、理性的に孤独を愛し、自分における真実と向き合い、自分自身の思考を通して毎日を生きる」ということは、人間社会における“唯一無二の一個の人間”として生きる上で基本中の基本となる生き方です。
生井利幸先生の既刊のご案内
哲学の礎

生井利幸著 善本社 1,500円(税込み)
2023年2月6日発売
企画・編集:TN英知研究所・竹内差世
《内容紹介》
歴史上の偉大な哲学者の理念を通して著者が導く、「哲学する」ための入門書。哲学することは、人間が生きることそのものである。ソクラテス、プラトン、ニーチェ、孔子、西周等の歴史上の偉大な哲学者の理念を平易に解説し、より善い人生を送るためのヒントを紹介。
※本書の書評が佛教タイムス(佛教タイムス社、2023年3月9日発行)に掲載されました(⇒記事はこちら)。