ご挨拶

ご挨拶

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一人の人間が生きるということは、言葉を換えれば、「一個の生命体として生きる」ということです。「一個の生命体」、・・・これは野生動物のように本能で生きる生命体ではなく、「本能に加え、『知能』を使って生きる“知的なる生命体”」なのです。
一人の人間が、自分について、「巨大なる宇宙空間に浮かぶ“微小なる小石”(地球)の表面で『生』を受け、宇宙空間における唯一無二の一個の生命体として生息している」という自分自身の真実を捉えたとき、その人間は、改めて、「思索する」「哲学する」という行為の重要性を再認識するにありません。

生井利幸先生著書「哲学の礎」(善本社)の「はじめに」より

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この文章は、私が、生井利幸先生の一般向け哲学入門書である「哲学の礎」の出版の企画・編集にあたって、生井先生に執筆いただいたものです。

日本では、長く、考えることよりも多くの知識を詰め込む「暗記学習」を重視した教育が行われてきました。これが、戦後の高度経済成長を支えてきたことも事実です。しかしながら、暗記学習は、「考えること」「思考すること」を希薄にし、本来の人間として備わっている「考える力」を低下させたこともまぎれのない真実です。さらに、インターネットの普及、近年の急速なAI(人工知能)技術の進化が、ますます人を考えることから遠ざけています。

このような時代であるからこそ、まさに今、私たちは、本来の人間としての個を取り戻し、自分はいったい何者であるのか、何のために生きるのか、より善く生きるにはどのようにすればよいのか等について、一人ひとりが、深い思索を試みる必要があるのだと思います。

私自身、暗記学習を中心とする教育環境の中で育ち、つい最近まで何の疑問も抱くことなく生きていました。それでも年を重ねるにつれ、このままでいいのだろうかと思うようになりました。そんな時に生井先生にお会いしました。何も知らない私を少しずつ正しい道へと導いてくださいました。自分がいかに無知で愚かでちっぽけな存在(埃(ほこり)以下の存在)であるかを気付かされました。人として大切なことをたくさん教えていただきました。そして、今、生井先生の弟子として、真の学問の道、即ち、本質と絶対的真理追究の道を歩めるように導いていただいています。

TN英知研究所は、生井利幸先生のイニシャルを名前(屋号)にいただき、生井先生の哲学・精神・理念を日本社会・国際社会に向けて発信し、後世に残していくことを最大のミッションとして設立しました。私が生井先生から教えていただいたことを、人として大切なこと、本質的なことを、私自身も学びながら、必要な人へと伝えて参ります。

TN英知研究所
代表 竹内差世