【今日の学び】変化のない生活は脳を鈍くする

変化のない生活は脳を鈍くする

 毎朝6時に起床。掃除・洗濯、朝食を済ませ、畑仕事に出発。昼には小休憩を兼ねて昼食をとり、午後もまた畑仕事。夕方はスーパーに買いものに出かけ、店員と少し会話をし、夕食後は少々テレビを観て、その後お風呂で一日の疲れを落とし就寝する。一見すると、これほど健全で健康的な生活はないように思えます。
 しかし、人間は、毎日同じリズムで変化のない生活を送り続けると、思考が単調になり、物事を狭い範囲でしか捉えることができなくなります。特に高齢になり、人と話す機会や社会と関わる機会が減ると、そうした傾向はより強くなります。そうなると、一つのことが気になると、そればかりに意識が向かい、短時間に何回も電話をかけ続けてしまう――そんな行動が見られることもあります。 これは、まさに脳が“狭い箱”の中でしか思考できなくなっている状態です。
 脳は、決まったことしか考えないと、やがてそれ以上の働きができなくなります。では、どうすればよいのでしょうか。答えは簡単です。 脳に新しい刺激を与え続けること、それだけです。そして、新しい刺激とは、突拍子もないことではありません。例えば、音楽を聴いてその世界に浸るのもよし。 映画を観て、日常とは異なる体験に触れるのもよいでしょう。とりわけ、誰でも気軽にできる最も強力な刺激が、読書です。特に哲学書のように「考えること」を促す本は、脳に深い刺激を与えてくれます。
 もし、自分の生活を振り返って「最近、思考することが少ない」「流れ作業のように毎日が過ぎている」と感じるなら、日常の中に小さな刺激を取り入れてみてください。それだけで、脳は単調な思考から抜け出し、新しい思考を始め、奥行きと広がりを取り戻します。
 人間は、脳が本来持つ力のほとんどを使いこなせないまま一生を終えると言われます。 しかし逆に言えば、脳は年齢に関係なく鍛えるほど働きを高めることができるということです。脳を鍛えることによって、老化も緩やかになります。一般的に高齢といわれる人でも最前線で活躍しているが若々しいのは、それだけ脳を使っているという証でもあります。

 ⇒過去の「今日の学び」はこちら

目次