- 物事の境地を知る道筋
人が物事の真実や境地を知るまでには、大きく分けて二つの道筋があります。
一つは、感性的経験から入る道です。
例えば、音楽家や画家などの芸術家を志す人は、通常、芸術大学に入るために幼少期から情操教育を受けます。彼らは、物事を芸術的、感性的に経験することを通して、その様相を学んでいきます。そして、物事の境地を音楽や絵画といった自らの表現を通して表します。逆に、言葉では表現できないこともあります。彼らの場合、先に物事の境地を感性的に知り、後から言葉を知ることが多いのです。
もう一つは、言語を基盤として入る道です。
多くの人は学校教育を通じて、国語・算数・理科・社会を学びます。そこでは、まず言葉から物事の概念や観念を学びます。そのため、言葉として意味を知っていても、実体験がないために、実際の様相や境地までは知ることができない場合が多くあります。例えば、「セレナード」という言葉を知っていても、実際に自分で経験しなければ、その境地はわかりません。言葉では表現できても、他の方法では表現できないのは、本当の意味で理解できていないからであり、経験していないからです。
このように、人が物事を知る道筋には、感性から入る道と言葉から入る道があります。どちらが優れているということではありません。大切なのは、物事の境地を知るには、自ら経験する必要があるということです。自らの汗と涙を通して初めて見えてくるものがあります。そして、その過程こそが本当の学びなのです。
「今日の学び」に記す内容は、すべて生井利幸先生より日々賜る学術講義に基づき、弟子の私、竹内差世がまとめております。
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